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森の味がつなぐもの。

Muelek初の平日イベント“カレンの森のお茶とはちみつとお話の会”。
無事終了しました~。
たくさんのご参加、ありがとうございました。(*^-^*)
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イベントに合わせて、店主①が『森っぽくしたい!』と意気込んで生けてくれたオニハゼ。
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あまりのダイナミックさに“床の間に収まりきらない・・・∑( ̄ロ ̄)”というコトが発覚し、縁側にお引越し。(笑)
でも、皆さんに『あ、森っぽい。素敵~♪』と言ってもらえたので良かったです。



花瓶の位置も決まり、
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写真家・古川節子さんが『参加される方に。』と送って下さった、ご自身がヒンラートナイ村を取材・撮影をされたチェンマイのフリーペーパー、



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カレンのお茶やはちみつとともに楽しんでもらうパンフルートのくるみパンも揃って準備は万端♪♪♪



というコトで・・・。
カレンの青年・トットさん(左)とタナカさん(右)、通訳の先生をお迎えして、いざスタート!
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最初に採蜜の映像を見たのですが、あまりにもシンプルな道具で、めまいを起こしそうになるくらい高い木に登ってはちみつを採る村人の姿にちょっと絶句。。。(・_・)
お客さんからも『おぉ~。』と声が上がってました。いや、ホントにすごかったです、ハイ。



その後も、ヒンラートナイ村の生活やカレンの文化や習慣、お茶やコーヒーの栽培の話(もちろん、はちみつも。)、カレンの人々と森との深いつながり・・・などなど色んなお話を聞かせて頂きました。
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伝統的な村の暮らしを続けながら、森を守り、自然と共存しつつも、ちゃんと自分たちの方法で現代社会とも向き合う彼らの話は、参加して下さった方それぞれに響くものがたくさんあったようで、質疑応答は予定時間を越えて盛り上がりました。

店主②は“水によって生かされるもの水を守るべし、森によって生かされるもの森を守るべし”というカレンの格言の話が印象的でした。
『きれいな水があるからお米が作れる。豊かな森があるからお茶もはちみつも採れる。その恵みを受けている自分たちには森を守っていく義務がある。それはいつまでたっても変わりません。』
ともすれば、精神世界的な話に聞こえそうですが、実際の生活の中で言葉通りに自然と接する彼らの姿には本当に説得力があります。

まだまだ聞きたい話や質問してみたいコトがいっぱいあるので、是非またこういう機会を作りたいなぁ~。(≧∀≦)
トットさん、タナカさん、先生、ありがとうございました。



あ、さて。
『当日行けなかった・・・。』という方や『はちみつやお茶を味わってみたい』という方のために!
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作っちゃいました、“カレンの森セット”。(≧∀)b
ヒンラートナイ村の森で育ったお茶とはちみつ、そして当日大好評だったはちみつの味がめっちゃ引き立つくるみパンのセットです。



数に限りはありますが、お茶とはちみつのパッケージ販売もしています~♪
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採蜜の様子が分かる映像(約5分)も見て頂けますので、お気軽にお声掛け下さい。
すごいです!(≧∀≦)




店主②が6月にヒンラートナイ村へお邪魔した際に、『京都へ来はるなら、是非やりましょ!』と厚かましくお願いして実現した今回のお話会。
Muelekのご近所さんや常連さん、初めて足を運んで下さった方などなど参加者も様々で、興味を持って下さったポイントもバラバラでしたが、それぞれに新しいつながりも出来たようで『めっちゃ楽しかった~!』と後日たくさんの方に言って頂きました。
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『森は色んなものを生み出してつないでいく中心なんですよ。その森で育ったお茶やはちみつを通してカレンの生活や考え方をたくさんの人が知り、理解してくれたら嬉しい。』
カレンの青年たちが森のお茶とはちみつと一緒に届けてくれたものが、私たちの中でどんなふうに育って行くのか・・・ちょっと楽しみ。(*^-^*)




店主二。
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森とお茶とはちみつと。

7月に入ってどんどん暑くなる今日この頃。
“京都の夏”がすぐそこまでやって来てるかと思うと・・・考えただけでちょっと嫌になります。。。(_ _;)

そんな暑くて仕方ない7月の夕方。
暑さを吹き飛ばしてくれる(かもしれない!?)素敵なお客さんがMuelekへやって来ます。
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カレンの森のお茶とはちみつとお話の会
7月23日(火曜日) 18時~(※約1時間)
参加費:1000円
カレンのお茶とはちみつ&パンフルートのくるみパン付き
定員15名(ご予約優先)


タイ北部の山地に暮らすカレン族の村から、二人の青年がやって来ます。
伝統的な暮らしを守る村の若手グループのリーダー的存在の彼らが語る森の暮らしのコト、お茶のコト、はちみつのコト、そして山の民の哲学!?に耳を傾けながら、Muelekで夕涼みしませんか?



さて。
遡るこ今年のはじめ。
スペシャルコーヒーイベントでおなじみ(?)の“なまけもの珈琲・ラパト”を紹介してくれた先生がMuelekへ遊びに来てくれました。
その時に『おなじカレンの人たちの村なんだけど、そこもノンタオ村と同じように、森の木を切らずにお茶を作ってて、すごい方法ではちみつも採って・・・とにかく、とっても面白くて素敵な村なの。』という話して下さいました。



『それは是非とも行ってみたい!!』というコトで、今回も行って来ました、タイ・チェンライ県はヒンラートナイ村。
チェンマイ(ややこしいですけど、別の県です。)から車で2時間半ほど行った山間にある、緑豊かな森に囲まれた小さな村です。
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伝統的な暮らしを守りながら、120人ほどの人々が自給自足の生活をしています。

村の中には、村人が自分たちで運営するコミュニティースクールがあり、村の子ども達は普通の勉強だけでなく、村の伝統や文化、村での生活に必要な知識など色々なコトを学ぶそう。

多くの山の若者が勉強や仕事のために街へ出て行ってしまう中、この村で学び育った子どもや若者たちは、村の暮らしに誇りを持ち、自分たちが『伝統文化の担い手なんだ』という意識がとても高いように思えます。
19歳、遊び盛り(?)の青年が『用事で街へ行っても、すぐ村に帰って来たくなるんですよね。やっぱり自然が近くにないと楽しくない。』と嬉しそうに話す姿を見ると、なおさらそんな気がしました。

でも、伝統的な暮らしを守る村=閉鎖的な村という訳ではなく、タイ国内外から研究やスタディーツアーでやって来るたくさんの人を快く受け入れています。もちろん、店主②のような人も。
『体に入るものを“薬”にするか、“毒”にするかは自分たち次第。』なんだそうです。なるほど。
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村の奥にある“お茶畑”へ案内してくれたのは村の青年グループのリーダー・トットさん。
そう言えば、ノンタオ村へ行った時も山を歩いたなぁ~、と、“この道はいつか来た道”状態で、どんどんと森の中を進んで行きます。
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歩いてると、突然『あ、これ。これがお茶ですよ。』とトットさん。
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『え?どれどれ??』と私がキョロキョロしてる間に、パパッと葉を摘み取ってはりました。(^-^;)



“お茶畑”と言ってもお茶だけがあるわけではなく、色んな木が生えている中にお茶もある、と言った方が良さそうなくらい、いっぱい木があって全く見分けがつきません。。。
しかも、どれも人の身長より高い!Σ( ̄ロ ̄)大きいものは5メートルにもなるんだとか。
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森で育つお茶の木は、まわりの雑草取りを『たまにする』くらいで、その他に世話らしい世話は特にしないそう。
『お茶は日陰でも育つから、人がすることなんて葉を摘むくらい。森の方が上手にお茶を育ててくれるから。』・・・ん~、まさに“森育ちのお茶”。
笑いながら『森の神さんが見守って育ててくれてる。』とトットさんは言うてはりましたが、そこに立っていると、素直に信じられそうな気分になりました。(*^-^*)



さてさて。
お茶の木を探しながら森の中を歩いていると、ところどころに不思議な木箱を目にします。
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あまりにも周りに風景に馴染んでいるので、『あそこの箱、見えますか?』と言われても、お茶の葉同様すぐには見つかりません。。。(^-^;)
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『あれ、なんですか?』と聞くと、“木をくり貫いて作った蜂の巣箱”とのコト。
蜜蝋も採れる立派な巣箱です。
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もちろん長年の経験からどこに置くかというのを決めているそうですが、『まぁ、採れる時もあれば採れない時もありますね。そこに蜂が入るかどうかは、蜂の気分次第。人間に出来るのは箱を置いて、ただ“入るかなぁ~?”と思うだけです。』
これまた、らしいなぁ~。(≧∀≦)



ん?これが先生の言うてはった“すごい方法で採るはちみつ”??
いえいえ、答えはもう少し森の奥にありました。
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ぎゅい~んと伸びた大きな木。
『あそこにあった蜂の巣を登って採ったんです。』と教えてもらったものの、“あそこ”がどこか分からないほど高い。



よ~く見ると杭が打たれているのが分かるでしょうか?
その杭を足場に蜂の巣があるところまで登り、採蜜し、降りてくるんだそうです。しかも、かなり軽装備で。。。
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この木を登ってかはったんや・・・と想像するだけで立ちくらみ起こりそうなくらい高い木ですが『これはだいたい30メートルくらだから、そんなに高くないよ。』と一言。
高い木になると50メートル近くにもなるそうな。。。

木の上のはちみつを採るのは3~4月がピークで、残念ながら今回は見られませんでしたが、話を聞くだけでも“すごいはちみつ”だというコトは分かりました、ハイ。(^-^;)
来年は見に行きたいなぁ~。



はちみつ採りは見られなかったものの、村にお邪魔している間、色んなはちみつを味見させてもらいました。
こってりしたものあれば、柑橘系の爽やかな香りのするもの、“お薬?”と思うようなちょっと苦味のあるものまで、どれも本当に美味しい。(*^-^*)
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ひとつひとつ味の違うはちみつは、まさに森の恵みです。



次の日。
お茶作りを見せてもらえることに。(≧∀)b
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トットさんが森の中を案内てくれるついで(?)に集めたお茶の葉はざっと2キロ。



よ~く熱したお鍋に、
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わさっとお茶の葉を入れ、
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全体に熱が回るように混ぜます、もちろん素手で。
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『熱ないからやってみる?』と言われ、やってみたけど・・・めっちゃ熱かった。(>_<)



しな~っとなって、かさが半分くらいになったお茶っ葉をざるに移し、
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揉む!



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もむ!!



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モム!!!
段々と『あ、お茶や』と分かる香しい匂いがしてきます。



十分揉んだら、塊になった葉っぱをほぐし
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天日に干して、
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お日さんをいっぱい浴びるて2~3日で、
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美味しいお茶の出来上がり~♪♪
入れる前には必ずお茶っ葉を煎るのが美味しさの秘密なんだそうです。
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葉っぱの種類は紅茶で有名なアッサムですが、発酵させずに煎って作るので、番茶っぽい味でいつでも飲める飲みやすさです。



普段、お茶作りは女性の仕事なんだとか。
今回は『いつもやらんコトして~』という声援(?)を受けながら、村の若者が作ってくれました。
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見守るお母さんの心境やいかに?(笑)



ヒンラートナイ村では、自分たちが消費する分とは別に、お茶やはちみつを販売しています。
でも、特に販売に力を入れているわけでもないので、一度収穫して作った分が品切れになってもそのまま。。。というのが当たり前なんだそうです。
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オーガニック製品として興味を持つ人も多そうなのにもったいない・・・と、私なんかは思ってしまいますが、『負担にならない程度に労働すること』が村の掟だという彼らにとっては、たくさん売れるかどうか、というのは大したコトではないみたいです。

以前、ラパト珈琲のノンタオ村に行った時に若者グループのリーダーが『お金は必要な時もあるので決しても悪いものではありません。それに振り回される人間にならなければいいだけのコトです。』と言っていたのを思い出します。

それを聞いた時に『良い話やけど、なかなか難しいよなぁ・・・』と思った覚えがありますが、目の前にその言葉のままに生活している人たちがいると、カレンの哲学が彼らの生活と深く結びついているんだなぁ、と改めて思いました。



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見てきたものなにの、文字で説明しようとすると結構難しい。
『単に文章が下手なだけちゃうん?』と言われてしまえばそうなんですが。。。(>_<)

カレンの人々の考え方や生き方、暮らし方について『知りたい!』という方は、是非ぜひ7月23日(火曜日)にMuelekまで足を運んでください。
もちろん、“お茶を飲んでみたい!”、”“はちみつをなめてみたい!!”という方も大歓迎です。




店主二。
プロフィール

mue*lek

Author:mue*lek
ムーレック“のんびり、ちょっぴり、世界とつながる”をコンセプトに、アジアを主とする世界の子ども支援を目的とした、町屋スタイルのカフェ&雑貨ショップです。

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