“なまけもの”の珈琲。
春にご好評頂いた『ジャコウネココーヒー』に続き、秋もやります!?スペシャルコーヒーイベント第2弾!!(≧∀)b

ジャコウネコに続くのは“なまけものコーヒー”と言われる『LAPATO(ラパト)珈琲』です。
それは去年の2月ごろ。
学生時代にお世話になった先生から『お店やってるって聞いたよ。HPを見て、是非彼らを紹介したいと思ってね。』という国際電話を頂きました。
話をまとめるとこんな感じ。
①先生が学生の頃からずっと関わっているカレン族の村があって、最近その村で若者たちがコーヒー作りを始めたそう。(店主②:ほうほう。)
②有機栽培・・・というか、完全無農薬と言って良い状態で栽培されたコーヒーは収穫量は少ないけれどもすごく美味しい。(店主②:飲んでみたいなぁ~。)
③村の青年グループが中心となり、栽培から精製、焙煎の作業を全て自分たちでやっている。(店主②:へぇ、面白そう。)
④その彼ら、やる気もあるし、コーヒー栽培に対する考え方もすごくしっかりしている・・・んだけれども、なんとものんびりゆっくりやっていて、その姿勢がMuelekに通じるものがあるんじゃないか。(店主②:あ、通じてる。。。)
⑤一度一緒に村へ行ってみない?(店主②:行ってみたい!!)
というコトでした。
『じゃあ来る予定が決まったら連絡ちょうだいね。』と言って頂き、早速店主①に相談。
コーヒーの収穫が始まる冬に行こう!というコトになりました。
・・・・・そして、月日は流れて2011年12月。
店主①と店主②・・・なぜか父もプラスしてやって来ました、タイ・チェンマイはノンタオ村。

高度1000mにもなる山間にあるノンタオ村は300年以上の歴史あるカレン族の村です。
自分たちのことを“パガヨー”と呼ぶ、560人ほどの人々がほぼ自給自足の生活をしています。
『自給自足』と聞くとえらい田舎を想像してしまいそうですが、電気もあれば車もバイクも、もちろん学校もある普通の村。
ノンタオ村のコーヒー作りの歴史は30年ほど前に遡ります。
以前はまだ合法だったアヘンの原料・芥子の代替作物として、梅や柿、梨などと共に村へ入って来たそうです。

でも、当時村の人たちはコーヒーを飲む習慣がなかったそうで、特に栽培に興味を持つこともなく、植えられてはいたものの、ず~っと収穫されないまま森の中で勝手に育ってはったとか。
最近になって村の人たちもコーヒーを飲むようになってきたそうで。

『あ、うちの村にコーヒーの木あるやん。あるんやったら自分らで作って飲んだらええんちゃうか?』と村の青年グループがコーヒーを栽培し出したのが3年前。
この3年間、他のコーヒー産地やコーヒーショップを見学し、

栽培から収穫、

精製、

焙煎までの過程で試行錯誤を重ね、

ようやく美味しいノンタオ村産『LAPATO珈琲』が作れるようになってきたのでした。
と、ここまでならどこにでもある(?)コーヒー誕生物語。
けど、それではなんで『なまけもののコーヒー』なのか??

答えはコーヒー栽培をしている青年グループが自らを“なまけものグループ”と呼ぶからです。
ノンタオ村のコーヒーは少しずつ収穫量が増えてきているものの年間の収穫量は80㎏ほど。
同じタイ国内の大規模なコーヒー産地では年間100tもの収穫量がある、というのを聞くと、彼らの収穫するコーヒーが非常に少ないんだなぁ~、というのが分かります。
『でもね。』と青年グループのリーダー・スエさんが話してくれました。

『これから収穫量や生産量を大幅に上げて、コーヒー栽培だけで生計を立てて行こうとは思ってないんですよ~。』
え?なんで??

『私たちパガヨーはずっと森と一緒に生きて来ました。そして、その森が生み出す水でお米を作って生活して来たんです。だから、パガヨーにとって森とお米は切っても切れない、命と同じくらい大切なものなんです。』
ん??どういうこと???
ここ数年、タイはものすごいコーヒーブーム。チェンマイでも新しいカフェが行く度に増えています。
そのブームに乗って(?)確実な換金作物であるコーヒー栽培が盛んになり、大規模なコーヒー農園では森を切り開いて山全体がコーヒーの木・・・なんてコトも珍しくはないそうです。
今まで作って食べていたお米や野菜が全てコーヒーの木に変わってしまったために、コーヒーで得た現金収入でそれらを買わないとだめになり、そのために必死で働いてコーヒーを作らないといけない。
『でも僕ら“なまけもの”やし、そんな一生懸命働けへん。』と笑いながら話すスエさん。

自分の畑仕事をしながら、時間も手間もかかるコーヒー作りもして、色々やらなあかんコトいっぱいあるのに外国から来た私たちの相手もしてくれるこの人たちのどこが『なまけもの』??(__;)
『もしパガヨーが“なまけもの”じゃなかったら、とっくに昔ながらの稲作や畑作をやめて、木を切って山一面をコーヒー畑やほかの換金作物に変えてたくさんの現金収入を得ようとしてたかも。“なまけもの”だから、そうしようとしなかったんですよ。』
この話の中に“なまけもの”という言葉のホントの意味がチラっと垣間見えたような気がしました。
『ホンマに“なまけもの”やったら、こんなトコ絶対来うへんやろ!?』と言いたくなるような山道を2時間近く歩き・・・

(きっと普段はもっと早く着いてはるんやとは思いますが・・・。)
『はい、着きました。ここがコーヒー畑ですよ~。』

と言われて、目の前にあるのは『森』。
え?どこ??どこにあるん??・・・と言ってしまいそうになるくらいまわりの木々に馴染んだコーヒーの木。
高い木の木陰に育つコーヒーは成長には時間がかかるものの、地面の下の水分が豊富で、乾燥から守られてゆっくりじっくり栄養を蓄えながら育ち、美味しいコーヒーになるんだそうです。

コーヒーの実を頂きましたが、甘くて大変美味しゅうございました。(≧∀≦)
真っ赤に熟した実を丁寧に摘み取りながら『例えばこのコーヒーの実。人だけじゃなくて、野ネズミも鳥も食べます。』と、スエさん。

『それを“全部自分たちのものだ”と言って取りつくしてしまったら、他の動物の食べるものがなくなってしまう。動物たちが実を食べて残していくフンだって立派な肥料ですよ。(笑)でも“なまけもの”じゃなかったら他の動物が食べるより早く収穫しているかもしれませんね。“なまけもの”だから自然とうまく共存できるんです。』
なるほど、こんなところにも『なまけもの精神』が。
森を守って、自然と共に生きて来たパガヨーの人々。
『森の木を1本も切らずに育てたコーヒーが街の人たちに飲まれることで、森を守り、自然と共存してきたパガヨーの知恵や森と生きる暮らしについて知ってもらうひとつのきっかけになればと願っています。』

というスエさんの言葉の通り、300年もの長い間大切に守られてきた森の木々を切ってまでたくさんのコーヒーを栽培するのではなく、時間がかかって、量も少ないかもしれないけれど、のんびりゆっくりと森の中で育てるコトを選んで作られた“なまけもの”のコーヒーが私たちに届けてくれるものは『美味しい珈琲』以上のものがあるのかもしれません。
そんな“偉大なるなまけもの”たちによって作られたLAPATO(ラパト)珈琲。
スペシャルコーヒーイベント第2弾として10月19日(金)から御目見えします!
数量限定ですが、コーヒー豆の販売もします。気になる方はお早めに~。
また、前回ご好評を頂いた豆本に続き、今回は豆知識のおまけ付き。(≧∀)b

ノンタオ村で撮った写真の裏側が、村のコトやコーヒーのコトなどが分かる情報カードになっております。
LAPATO珈琲をご注文頂いた方にくじ引き方式でプレゼント☆
どれが当たるかはお楽しみ~♪♪♪
『気に入ったん選べへんの?』と思ったあなた!
実はこの豆知識カードに『スペシャルカード』が混じっております!!
『あたり』と書かれたカードを引いて下さった方にはLAPATO珈琲のミニパックをプレゼントしま~す。

ちなみに、お試しでやった店主②は一発で『あたり』を引き当てました~!(≧∀)b
そんなところで運を使ってしまうのもどうかと思いますが・・・。
まぁ、それもまた良し。
それから。
騒がしい一家と一緒にノンタオ村まで行って下さった写真家・古川節子さんが書かれたブログも各テーブルで読んで頂けるようにしています。

ほぼ同じものを見て、ほぼ同じ話を聞いているのに、アウトプットされる写真も文章もこんなにも違うものなのか・・・と切なくなってしまいます。
さすがプロ。いえ、さすが古川さん!(≧∀≦)
彼女の素敵な写真とさらに奥深いノンタオ村のコーヒー作りやパガヨーの人々のお話もご一緒にお楽しみ下さい。
店主二。

ジャコウネコに続くのは“なまけものコーヒー”と言われる『LAPATO(ラパト)珈琲』です。
それは去年の2月ごろ。
学生時代にお世話になった先生から『お店やってるって聞いたよ。HPを見て、是非彼らを紹介したいと思ってね。』という国際電話を頂きました。
話をまとめるとこんな感じ。
①先生が学生の頃からずっと関わっているカレン族の村があって、最近その村で若者たちがコーヒー作りを始めたそう。(店主②:ほうほう。)
②有機栽培・・・というか、完全無農薬と言って良い状態で栽培されたコーヒーは収穫量は少ないけれどもすごく美味しい。(店主②:飲んでみたいなぁ~。)
③村の青年グループが中心となり、栽培から精製、焙煎の作業を全て自分たちでやっている。(店主②:へぇ、面白そう。)
④その彼ら、やる気もあるし、コーヒー栽培に対する考え方もすごくしっかりしている・・・んだけれども、なんとものんびりゆっくりやっていて、その姿勢がMuelekに通じるものがあるんじゃないか。(店主②:あ、通じてる。。。)
⑤一度一緒に村へ行ってみない?(店主②:行ってみたい!!)
というコトでした。
『じゃあ来る予定が決まったら連絡ちょうだいね。』と言って頂き、早速店主①に相談。
コーヒーの収穫が始まる冬に行こう!というコトになりました。
・・・・・そして、月日は流れて2011年12月。
店主①と店主②・・・なぜか父もプラスしてやって来ました、タイ・チェンマイはノンタオ村。

高度1000mにもなる山間にあるノンタオ村は300年以上の歴史あるカレン族の村です。
自分たちのことを“パガヨー”と呼ぶ、560人ほどの人々がほぼ自給自足の生活をしています。
『自給自足』と聞くとえらい田舎を想像してしまいそうですが、電気もあれば車もバイクも、もちろん学校もある普通の村。
ノンタオ村のコーヒー作りの歴史は30年ほど前に遡ります。
以前はまだ合法だったアヘンの原料・芥子の代替作物として、梅や柿、梨などと共に村へ入って来たそうです。

でも、当時村の人たちはコーヒーを飲む習慣がなかったそうで、特に栽培に興味を持つこともなく、植えられてはいたものの、ず~っと収穫されないまま森の中で勝手に育ってはったとか。
最近になって村の人たちもコーヒーを飲むようになってきたそうで。

『あ、うちの村にコーヒーの木あるやん。あるんやったら自分らで作って飲んだらええんちゃうか?』と村の青年グループがコーヒーを栽培し出したのが3年前。
この3年間、他のコーヒー産地やコーヒーショップを見学し、

栽培から収穫、

精製、

焙煎までの過程で試行錯誤を重ね、

ようやく美味しいノンタオ村産『LAPATO珈琲』が作れるようになってきたのでした。
と、ここまでならどこにでもある(?)コーヒー誕生物語。
けど、それではなんで『なまけもののコーヒー』なのか??

答えはコーヒー栽培をしている青年グループが自らを“なまけものグループ”と呼ぶからです。
ノンタオ村のコーヒーは少しずつ収穫量が増えてきているものの年間の収穫量は80㎏ほど。
同じタイ国内の大規模なコーヒー産地では年間100tもの収穫量がある、というのを聞くと、彼らの収穫するコーヒーが非常に少ないんだなぁ~、というのが分かります。
『でもね。』と青年グループのリーダー・スエさんが話してくれました。

『これから収穫量や生産量を大幅に上げて、コーヒー栽培だけで生計を立てて行こうとは思ってないんですよ~。』
え?なんで??

『私たちパガヨーはずっと森と一緒に生きて来ました。そして、その森が生み出す水でお米を作って生活して来たんです。だから、パガヨーにとって森とお米は切っても切れない、命と同じくらい大切なものなんです。』
ん??どういうこと???
ここ数年、タイはものすごいコーヒーブーム。チェンマイでも新しいカフェが行く度に増えています。
そのブームに乗って(?)確実な換金作物であるコーヒー栽培が盛んになり、大規模なコーヒー農園では森を切り開いて山全体がコーヒーの木・・・なんてコトも珍しくはないそうです。
今まで作って食べていたお米や野菜が全てコーヒーの木に変わってしまったために、コーヒーで得た現金収入でそれらを買わないとだめになり、そのために必死で働いてコーヒーを作らないといけない。
『でも僕ら“なまけもの”やし、そんな一生懸命働けへん。』と笑いながら話すスエさん。

自分の畑仕事をしながら、時間も手間もかかるコーヒー作りもして、色々やらなあかんコトいっぱいあるのに外国から来た私たちの相手もしてくれるこの人たちのどこが『なまけもの』??(__;)
『もしパガヨーが“なまけもの”じゃなかったら、とっくに昔ながらの稲作や畑作をやめて、木を切って山一面をコーヒー畑やほかの換金作物に変えてたくさんの現金収入を得ようとしてたかも。“なまけもの”だから、そうしようとしなかったんですよ。』
この話の中に“なまけもの”という言葉のホントの意味がチラっと垣間見えたような気がしました。
『ホンマに“なまけもの”やったら、こんなトコ絶対来うへんやろ!?』と言いたくなるような山道を2時間近く歩き・・・

(きっと普段はもっと早く着いてはるんやとは思いますが・・・。)
『はい、着きました。ここがコーヒー畑ですよ~。』

と言われて、目の前にあるのは『森』。
え?どこ??どこにあるん??・・・と言ってしまいそうになるくらいまわりの木々に馴染んだコーヒーの木。
高い木の木陰に育つコーヒーは成長には時間がかかるものの、地面の下の水分が豊富で、乾燥から守られてゆっくりじっくり栄養を蓄えながら育ち、美味しいコーヒーになるんだそうです。

コーヒーの実を頂きましたが、甘くて大変美味しゅうございました。(≧∀≦)
真っ赤に熟した実を丁寧に摘み取りながら『例えばこのコーヒーの実。人だけじゃなくて、野ネズミも鳥も食べます。』と、スエさん。

『それを“全部自分たちのものだ”と言って取りつくしてしまったら、他の動物の食べるものがなくなってしまう。動物たちが実を食べて残していくフンだって立派な肥料ですよ。(笑)でも“なまけもの”じゃなかったら他の動物が食べるより早く収穫しているかもしれませんね。“なまけもの”だから自然とうまく共存できるんです。』
なるほど、こんなところにも『なまけもの精神』が。
森を守って、自然と共に生きて来たパガヨーの人々。
『森の木を1本も切らずに育てたコーヒーが街の人たちに飲まれることで、森を守り、自然と共存してきたパガヨーの知恵や森と生きる暮らしについて知ってもらうひとつのきっかけになればと願っています。』

というスエさんの言葉の通り、300年もの長い間大切に守られてきた森の木々を切ってまでたくさんのコーヒーを栽培するのではなく、時間がかかって、量も少ないかもしれないけれど、のんびりゆっくりと森の中で育てるコトを選んで作られた“なまけもの”のコーヒーが私たちに届けてくれるものは『美味しい珈琲』以上のものがあるのかもしれません。
そんな“偉大なるなまけもの”たちによって作られたLAPATO(ラパト)珈琲。
スペシャルコーヒーイベント第2弾として10月19日(金)から御目見えします!
数量限定ですが、コーヒー豆の販売もします。気になる方はお早めに~。
また、前回ご好評を頂いた豆本に続き、今回は豆知識のおまけ付き。(≧∀)b

ノンタオ村で撮った写真の裏側が、村のコトやコーヒーのコトなどが分かる情報カードになっております。
LAPATO珈琲をご注文頂いた方にくじ引き方式でプレゼント☆
どれが当たるかはお楽しみ~♪♪♪
『気に入ったん選べへんの?』と思ったあなた!
実はこの豆知識カードに『スペシャルカード』が混じっております!!
『あたり』と書かれたカードを引いて下さった方にはLAPATO珈琲のミニパックをプレゼントしま~す。

ちなみに、お試しでやった店主②は一発で『あたり』を引き当てました~!(≧∀)b
そんなところで運を使ってしまうのもどうかと思いますが・・・。
まぁ、それもまた良し。
それから。
騒がしい一家と一緒にノンタオ村まで行って下さった写真家・古川節子さんが書かれたブログも各テーブルで読んで頂けるようにしています。

ほぼ同じものを見て、ほぼ同じ話を聞いているのに、アウトプットされる写真も文章もこんなにも違うものなのか・・・と切なくなってしまいます。
さすがプロ。いえ、さすが古川さん!(≧∀≦)
彼女の素敵な写真とさらに奥深いノンタオ村のコーヒー作りやパガヨーの人々のお話もご一緒にお楽しみ下さい。
店主二。
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